
商品画像を作り直すか。商品名に検索語を足すか。説明をもっと詳しくするか。Amazonの商品ページを改善しようとすると、直せそうなところはいくらでも出てきます。
決めたいのは、見た目の完成度よりも、買う前の疑問が、どこで残っているかです。サイズが分からないのか、何個届くかが曖昧なのか、使える条件を判断できないのか。疑問によって、最初に直す場所は変わります。
ここでは、自社で商品情報を見直せるメーカー・ブランド担当者を想定し、修正箇所を選ぶ順番を説明します。収納ボックスの例は架空の商品による説明例で、当社の支援実績やAmazonの実画面ではありません。
この記事の内容
直す場所より先に、買う前の疑問を一つ選ぶ
最初に集めるのは、デザインの参考画像だけではありません。購入前の問い合わせ、返品の理由、レビュー、広告の検索語などから、商品について何が伝わっていないかを探します。個人情報を転載する必要はなく、疑問の内容を整理すれば十分です。
例えば収納ボックスなら、「棚に入るか」「2個セットなのか」「ふたは付くか」。メーカーには当たり前でも、初めて見る人には分からないことがあります。レビューの一言を、そのまま全購入者の意見とみなさず、複数の情報と商品仕様を照合してください。
その疑問への答えは、今のページにあるでしょうか。書いてあっても、画像の小さい注記にしかない、スマホでは途中までしか見えない、色違いの画像を開くと条件が変わる、といった状態も確認します。
| 残っている疑問 | 見直す候補 | 掲載前に確かめること |
|---|---|---|
| 何が、何個届く? | 商品名、内容物を示すサブ画像、商品仕様 | 単品・セット・付属品の表記が一致しているか |
| 置きたい場所に入る? | 外寸・内寸を示すサブ画像、寸法の属性 | ふたや突起を含むか、測定方法は同じか |
| 自分の用途に使える? | 商品仕様、使い方の画像、説明・A+ | 使える条件と、使えない条件の根拠があるか |
| 種類の違いは? | バリエーション表示、比較用のサブ画像 | 選択中の商品と画像・数量・説明が対応しているか |
全部が気になっても、最初の修正では「何の疑問を解消するか」を絞ります。ただし、数量の誤りや画像と仕様の食い違いを見つけた場合は、検証の都合で放置せず、関連する箇所をまとめて正してください。
クリックされない理由を、商品名だけに決めつけない
検索結果では、商品名とメイン画像だけでなく、価格や評価、配送条件、表示される位置なども一緒に見られます。「クリックが少ないから、商品名に単語を増やす」と決める前に、何を探した人に、どの条件で表示されたのかを確認します。
広告なら、検索語やターゲット、表示回数とクリック数を同じ期間で見ます。広告のクリック率だけから、自然検索でも同じ問題が起きているとは言えません。検索語が用途とずれていれば、画像の作り直しより広告側の見直しが先になる場合もあります。
商品名は、何の商品か、どの種類か、何個入りかを取り違えずに読めるかを見ます。ブランド名、商品種別、必要な仕様などを、対象カテゴリーのルールに沿って整理します。検索語を詰め込むために、商品と関係のない用途や根拠のない性能を足すことはしません。
メイン画像は、実際に販売する商品と内容物が分かるかを確認します。競合が文字や飾りを載せているという理由だけで同じ加工をせず、メイン画像とサブ画像それぞれの掲載要件を確認してください。画像の寸法・背景・商品名の文字数などは、商品カテゴリーの最新要件を優先します。
サイズや使い方は、サブ画像で判断できるようにする
写真がきれいでも、寸法や内容物が分からなければ判断に迷います。サブ画像では、商品を大きく見せる写真、寸法、使い方、内容物など、解消したい疑問に応じて役割を決めます。同じ雰囲気の写真を増やすだけでは、情報が増えるとは限りません。
下の図は、架空の収納ボックスを「棚に入るか判断できるようにする」説明例です。「たっぷり収納」という言葉を大きくする代わりに、外寸と内寸を区別します。外寸は置けるか、内寸は入れたい物が収まるかを見るための情報です。
実際の制作では、仕様書と現物を確認し、どこからどこまで測った数字かをそろえます。ふたや持ち手、突起の有無も含めてください。内寸の数字を外寸のように見せると、画像が整っていても判断を誤らせます。
使用場面の写真に写る小物が付属しないなら、内容物と混同しない見せ方が必要です。生成画像を使う場合も、形、数、色、使える状況を実物以上に変えないようにします。スマホで通常の大きさに表示し、拡大しなければ読めない説明を詰め込みすぎていないかも確認します。
説明は、画像で伝えきれない条件を補う
商品仕様の箇条書きや説明には、素材、内容物、使い方、対応する条件、お手入れなどを整理します。「便利」「高品質」と繰り返すより、購入後に困りそうな点を具体的に書くほうが判断の材料になります。
例えば、収納ボックスなら「何を収納できるか」だけでなく、積み重ねできる条件や、使用を避ける場所など、確認できた仕様を説明します。商品の安全性や性能に関する表現は、メーカー資料等で裏付けられる範囲にとどめます。競合ページにある表現を自社商品の事実として使わないでください。
商品紹介コンテンツ(A+)は、画像と文章を組み合わせ、特徴や使い方、種類の違いを説明する候補です。利用資格や使用できる機能はアカウントで確認します。ページ上部に必要な基本情報が欠けているなら、A+を長く作ることだけで解決しようとしません。
商品名、画像、商品仕様、説明で答えが食い違わないことも確認します。「ふた付き」と書いたのに、選択中の種類では付かない、といった問題は、文章の言い回しより先に直す必要があります。
変更後は、数字と問い合わせの両方を見る
変更前の画像と文章、反映日、対象ASIN・種類、解消したい疑問を残します。更新を送信しただけで終えず、実際の公開ページで画像と文章が反映されたか、スマホでも意図どおりかを確かめてください。
同じ時期に価格、広告、セール、在庫も変えたなら、売上の変化をページ修正だけの成果とは言えません。比較する期間と指標の定義をそろえ、閲覧や購入に関する指標に加え、同じ疑問の問い合わせが残っているかも見ます。件数が少ない場合は、率の上下だけで結論を出さないようにします。
対象商品でAmazonの比較テスト機能を利用できる場合は、利用条件と結果の判定方法に従って検証する方法もあります。通常の変更前後比較と、条件をそろえたテストは区別して記録します。
商品数が多ければ、改善する商品の選び方から対象を絞れます。ページを変える目的が曖昧なまま全商品を作り直すより、疑問と修正箇所がつながる商品から確認してみてください。