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ノウハウ/EC運営・リピート購入

ECのリピート施策を始める前に、
購入履歴の何を見る?

EC運営。リピート施策、始める前に購入履歴を見る。誰に・いつ・何を届けるかを考える。カレンダーと商品箱のイラスト。

もう一度買ってもらうために、クーポンを配る、メルマガを増やす。施策を先に決めたくなりますが、お客様が何を買い、どのくらい経っているかで、役に立つ案内は変わります。

消耗品を買った人と、長く使う道具を買った人に、同じ日数で同じ商品を勧める必要はありません。誰に、いつ、何を届けるかを考える材料として、購入履歴を確認します。この記事は実績紹介ではなく、公開情報と説明用の仮例を使った手順です。

この記事の内容
  1. 「もう一度買った」を、何で数えるか決める
  2. 初回購入から、同じ日数を待って比べる
  3. 最初に買った商品と、次に買った商品を並べる
  4. 送る相手と内容を、一組だけ決めて試す

「もう一度買った」を、何で数えるか決める

会員登録した人、注文した人、2回目の注文をした人は、それぞれ違います。メールが届く人数や会員数を、そのままリピート購入した人数に置き換えないようにします。

最初は、一つの店舗の中で顧客ごとに初回と次回の注文を並べます。テスト注文、全取消、全額返金の注文を対象に含めるか、交換品の再発送を購入に数えていないかを確認します。同日に分けて注文したものをどう扱うかも、比較前に決めます。

例えば、対象とする注文からテスト・全取消・全額返金を除き、「初回購入の翌日から60日目までに、別の対象注文をした人」を数える方法があります。この方法なら、人数を数えるので、期間内に3回買った人も1人として扱います。同じ商品の買い直しを見るのか、店内の別商品も含めるのかは別の条件です。

管理画面の「リピーター」や「リピート率」が、この条件と同じとは限りません。初回購入時期で顧客を分けて経過を見る方法は、コホート分析と呼ばれます。Shopifyにも初回注文日で分ける顧客レポートがありますが、注文の対象や集計期間は使う画面で確認してください。

店内の顧客IDでひも付けられない注文は、無理に同じ人へまとめません。ゲスト購入や過去データの不足で判別できない分は、その範囲を記録します。別モールで同じ人が買っているかまで、手元の一店舗のデータで分かるとは限りません。

初回購入から、同じ日数を待って比べる

初回購入から60日以内の再購入を見たいのに、購入から14日しか経っていない人を一緒に評価すると、まだ買う機会が十分にない人まで「戻ってこなかった人」に入ってしまいます。

比較するグループは、全員が同じ日数を経過しているかを確かめます。初回購入月が同じでも、その月の末日に買った人は、月初に買った人より観察できる期間が短くなります。集計日と、対象にできる初回購入日の範囲を残します。

説明用の仮例。初回購入から60日間の再購入を比べるなら、60日経過した人を対象にする。14日しか経過しておらず、まだ再購入していない人は、60日以内の結果をまだ確定できない。
60日は集計方法を説明する仮例です。推奨する購入周期や、メールの配信日を示すものではありません。

直近のお客様を比較から外すのは、「その人へ案内を送ってはいけない」という意味ではありません。施策の対象を決めることと、結果を比べられるかを判断することは別です。

初回購入者のうち、決めた日数以内に再購入した人数と割合を残します。買った人だけの「2回目までの平均日数」を見ても、2回目がまだない人は平均に入っていません。平均日数だけを根拠に、全員へ同じタイミングで案内するのは避けたいところです。

最初に買った商品と、次に買った商品を並べる

初回購入の商品別に分けると、次回に同じ商品が買われたのか、関連する別の商品なのかを確認できます。消耗品でも一度に買った量が違えば、使い切るまでの日数は同じになりません。

「同じ商品をもう一度買う」以外にも、詰め替え、付属品、別用途の商品という選択肢があります。ただし、購入履歴だけで使い切った日や買った理由までは確定できません。以下は施策を考えるための仮例で、実際の売れ方を示したものではありません。

購入履歴から確認すること/説明用の仮例
最初に買ったもの次に確かめること案内の候補
少量の消耗品同じ商品の再購入、まとめ買いへの移行、購入間隔補充の案内、量の違いの説明
長く使う道具対応する付属品や別用途の商品が買われているか手入れ、使い方、対応する付属品
贈り物向けの商品別の機会の購入か、自分用の購入か。分からなければ未確認用途に合う商品の紹介

初回がセールだった人と通常価格で買った人、初回に一つ買った人とセットで買った人を分けるときも、観察期間をそろえます。商品の違いが大きいまま「この流入元はリピート率が低い」と原因を決めないようにします。

準備する項目は、店内顧客ID、注文日、注文番号、商品と数量、値引き・返金を反映した金額です。連絡用の名簿は分析表と分け、分析に不要な氏名・住所・メール本文をコピーしない形にします。

送る相手と内容を、一組だけ決めて試す

購入履歴を見たら、一つの商品群と、一つの案内内容を選びます。「買ってから一定の日数が経った少量商品の購入者へ、量の違いを説明する」といった形で、理由を説明できる対象にします。値引きが必要なのか、使い方の情報でよいのかも分けて考えます。

試す前に、対象条件、案内内容、実施日、購入を確認する期間、クーポン等の負担を記録します。見るのは開封やクリックだけでなく、決めた期間内の再購入人数と、値引き・広告・発送などを考慮した残額です。

案内を受け取った人が買っても、その案内だけの効果とは限りません。自然に再購入する人や、同時期のセールの影響もあります。可能なら同じ条件で案内しない比較対象を設けます。比較が難しければ、実施前後の観察結果として残し、増えた分をすべて施策の成果にしないようにします。

送信回数を増やす前に、どの商品を、どのくらい経って、もう一度買っているかを見る。その記録があれば、次の案内を「全員へ同じクーポン」から一歩絞れます。

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